両国のグループリーグ状況
大会前の組み合わせ抽選の時、グループCに入ったのはドイツ・チェコ・ロシア・イタリア。優勝候補のイタリアとドイツが同組になった時は大いに盛り上がったが、同時に2強2弱の構図も出来上がっていた。
初戦はドイツがチェコ、イタリアはロシアとの対戦になり、それぞれ前者が順当に勝利した。2戦目はドイツがロシア、イタリアがチェコと対戦し、ドイツは順当に勝利したが、イタリアはチェコにまさかの敗戦を喫した。
そして迎えたグループ最終戦は、順当なら消化試合になるはずだったイタリア対ドイツ戦は、イタリアがチェコに足元をすくわれてしまった為、一転真剣勝負に様変わりしていた。
試合
試合は勝利以外グループ突破の可能性がないイタリアが猛攻撃を仕掛け、立ち上がりの前半9分にさっそくイタリアに先制のチャンスが訪れる。ザマーが自陣からフィードしようとしたパスをカシラギがカットしてドリブルで持ち込み、ペナルティエリア内でGKケプケに倒されてPKを獲得した。しかし、このPKをゾーラがGKケプケに止められてしまいイタリアは先制のチャンスを逃してしまった。
その後もイタリアは攻撃の手を緩めずドイツ陣内に攻め続けた。特に左サイドのドナドーニとカルボーニは、再三チャンスを演出してドイツゴールを脅かしていた。ドイツは時折カウンターでイタリア陣内に攻め込んだいたが、前半はイアタリアペースのまま0-0で終了した。
後半はドイツも立て直してセットプレーなどでチャンスを作っていたが後半59分、左サイドでドナドーニにチャージにいったシュトルンツが一発レッドカードで退場になってしまった。残り30分近くで10人になったドイツにイタリアは再び攻勢を仕掛けていく。しかし焦りからかミスやファールが増えていき、徐々に追い込まれていった。84分にはドイツDFのクリアミスに反応したカシラギが、ペナルティエリア内でザマーと縺れて倒されたがPKは獲得ならなかった。
その後は屈強なドイツディフェンスを破れず、結局スコアレスの0-0で終了した。この結果、ドイツはグープCを1位通過でベスト8に進出した。一方、イタリアは同時刻で対戦していたロシア対チェコ戦が3-3のドローに終わり、チェコと勝点で並んだが直接対決の結果により、よもやのグループリーグ敗退となった。
その後の両国
ドイツは準々決勝でクロアチアを、準決勝で開催国イングランドとのPK戦を制して決勝に勝ち上がった。決勝ではグループリーグでも対戦したチェコを延長ゴールデンゴールで再び下して通算3度目のEUROを制覇した。
一方、イタリアは優勝候補の一角として大会に臨んだが、まさかのグループリーグ敗退となった。当然、国内では非難の嵐で、その矛先の多くはサッキ監督に向けられた。特に第2戦のチェコ戦を大胆なターンオーバーで主力5人を入れ替えて敗れたチェコ戦の采配に集中していた。
出場選手(イタリア)
GK 1 A・ペルッツィ 1996年のEUROに出場。1980年代後半から2000年代のイタリアを代表するゴールキーパー。
DF 8 R・ムッシ 1996年のEUROに出場。
DF 5 A・コスタクルタ 1996年のEUROに出場。1980年代後半から2000年代のイタリアを代表するディフェンダー。
DF 3 P・マルディーニ Ⓒ 1988年、1996年、2000年のEUROに出場。1980年代から2000年代のイタリアを代表する史上最高の選手の一人。
DF 4 A・カルボーニ ▼76分 1996年にEUROに出場。
MF 17 D・フゼール ▼81分 1996年のEUROに出場。
MF 10 D・アルベルティーニ 1996年、2000年のEUROに出場。1990年代から2000年代前半のイタリアを代表するゲームメーカー。
MF 16 R・ディ・マッテオ ▼67分 1996年のEUROに出場。
MF 7 R・ドナドーニ 1988年、1996年のEUROに出場。1980年代から1990年代のイタリアを代表するミッドフィルダー。後にイタリア代表監督に就任し、2008年のEUROに監督として出場。
FW 21 G・ゾーラ 1996年のEUROに出場。1980年代後半から2000年代前半のイタリアを代表するファンタジスタ。
FW 18 P・カシラギ 1996年のEUROに出場。
FW 19 E・キエーザ △67分 1996年のEUROに出場。
DF 9 M・トリチェッリ △76分 1996年のEUROに出場。
MF 15 A・ディ・リヴィオ △81分 1996年、2000年のEUROに出場。
監督 A・サッキ イタリア史上最高の監督の一人。1996年のEUROに監督として出場したが、まさかのグループリーグ敗退に終わる。
出場選手(ドイツ)
GK 1 A・ケプケ 1996年のEUROに出場。
DF 6 M・ザマー 1992年、1996年のEUROに出場。1990年代のドイツを代表する名リベロ。1996年にバロンドール受賞。
DF 19 T・シュトルンツ 1996年のEUROに出場。
DF 5 T・ヘルマー 1996年のEUROに出場。
MF 6 S・フロイント 1996年のEUROに出場。
MF 17 C・ツィーゲ 1996年、2000年、2004年のEUROに出場。
MF 10 T・ヘスラー 1992年、1996年、2000年のEUROに出場。1980年代後半から1990年代のドイツを代表するオフェンシブミッドフィルダー。
MF 21 D・アイルツ 1996年のEUROに出場。
MF 7 A・メラー ▼89分 1992年、1996年のEUROに出場。1990年代のドイツを代表するオフェンシブミッドフィルダー。
FW 18 J・クリンスマン Ⓒ 1988年、1992年、1996年のEUROに出場。1980年代後半から1990年代のドイツを代表するストライカー。後にドイツ代表監督に就任。
FW 9 F・ボビッチ 1996年、2004年のEUROに出場。
MF 3 M・ボーデ △89分 1996年、2000年のEUROに出場。
監督 H・フォクツ 1960年代後半から1970年代のドイツを代表する名ディフェンダー。1972年、1976年のEUROに出場し、1972年は優勝に貢献。1992年、1996年のEUROに監督として出場し、1996年は優勝に導いている。
試合結果
イタリア 0-0 ドイツ
得点 なし